D市の子育て支援課のワーカーさんより相談を受け、人もねこも一緒に支援プロジェクトも関わらせていただくことになりました。
人もねこも一緒に支援プロジェクトで関わっている多頭飼育ケースとしては4ケース目です。
【おうちの状況と猫飼育の経緯】
母子世帯で生活しています。約3年半前に、お子さんがカラスに襲われていた2匹の子猫を助けました。お母さんは、一度は「家では飼えないよ」と言いましたが、子どもたちも想いをくみ取り、家族に迎えることにしました。オスメスだったため、不妊去勢手術を実施しようと最寄りの動物病院に行きましたが、動物病院ではホルモン注射による繁殖制限を勧められ実施していました。
それから1年半後、今度は段ボールに入れて捨てられていた子猫6匹を子どもが拾ってきました。2匹は亡くなり、1匹は友人家族が引き取ってくれましたが3匹がお家に残りました。計5匹に増えたこと、お母さんのお仕事などが忙しかったことが重なり、メス猫の発情期にきづいたときにはすでに遅く、妊娠出産を繰り返していきました。
一時期は11匹に増えてしまいましたが、子猫のうちに里親さがしを行い、現在は7匹の猫がお家にいます。猫の増加とお母さんの体調不良が重なり、室内がゴミ屋敷のようになってしまった時期もありました。現在は、支援の手が入り、生活保護を受給しながら、室内環境と改善と自立に向けて頑張っています。
飼育している8匹のうち、不妊去勢手術を受けていない猫が7匹います。猫は交尾から2ヵ月s少しで1~7出産するため、早急に不妊去勢手術を実施し、これ以上の繁殖を止める必要があります。しかし、生活保護受給世帯のため、7匹の費用捻出が難しい状況にありました。
【全頭に不妊手術を実施】
そこで、子育て支援課を通して、公益財団法人どうぶつ基金の多頭飼育救済を申請し、7匹分の無料不妊手術チケットを発行していただきました。
一斉手術前日に、手術にあたっての注意事項や当日スケジュールの確認をしました。
動物病院への送迎は、人もねこも一緒に支援プロジェクトが実施しました。
手術は、八尾市にあるハッピータビークリニックさんで実施していただきました。
何度も発情をホルモン注射で止められていたメス猫のちぇりーちゃんは、子宮蓄膿症になっていたそうです。見せていただいた摘出された子宮は6ヵ月の子の15倍ほどの大きさに膨れ上がってしまっていました。先生に適切に処置していただき、一命をとりとめることができました。
【生活環境改善】
一斉手術の際、動物病院さんのご厚意で、手術済みの猫さんも預かっていただき、猫が不在になったお家の大掃除を子育て支援課のワーカーさんが主体となって、ご家族と障害者幹の方々と一緒に実施してくれました。人もねこも一緒に支援プロジェクトメンバーをお手伝いしました。
Before
After
夕方、手術を終えた猫さんをお家にお戻し、一斉手術は完了しました。皆様からご寄付いただいた支援フードをお渡ししました。
全頭への不妊手術が終わり、今後は1,2か月に一度の定期訪問で見守り支援をしていきます。
【支援フード】
人もねこも一緒に支援プロジェクトにいただいた支援フードをご家族と猫さんたちにお渡ししました。ご支援いただきた皆さまに心より御礼申し上げます!
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